プラントモニタ用バイオセンサの開発研究
企業Aでは高濃度の植物油を含む食品加工残渣をメタン発酵し、発生したメタンを用いてガス発電を行っている。
メタン発酵において植物油はメタン性成立の高い原料である一方、植物油の加水分解である有機物Aがメタン生成の阻害をすることが報告されている。この有機物Aの分析には高速液体クロマトグラフィー法や酵素法が用いられているが、前者は機材が高価で、後者は手順が煩雑であるため、いずれもプラント現場での頻繁なモニタリングに適さない。酵素センサは、酵素法の煩雑な分析手順を簡便化する化する方法として用いられている。
有機酸A分析には酵素の組み合わせを変更すれば、溶存酸素消費を共役することができることが知られている。そこで本研究では。プラントのメタン発酵停止を迅速に予測することを目的に、メタン生成阻害有機物A検出用の酵素電極の開発に向けて溶存酸素電極と酵素幕を組み合わせた酵素電極開発を進めた。