手指骨折治癒度可視化の研究

生まれつきもしくは事故により、骨を一部欠損・変形し、生活が困難になることがある。骨の欠損・変形の治療方法にはイリザロフ法がある。この治療により、正常な骨を意図的に切断し、骨の再生に合わせて固定気を操作することで骨延長を行うことができる。我々は、手指用治療を補助するための、患者が自宅で、また、医療従事者が診察室で使用可能な、EIT法による非侵襲骨折治癒モニタの開発を最終的な目標とする。そこで本研究ではインピーダンス計測用アナログフロントエンドLSIであるAD5940を用い、手指で利用可能な8電極アレイのインピーダンス計測精度を上げるため、2端子法から4端子法に変更し、測定を安定させた。また、BIAによる手指の断面図再現を目的としてpyEITを採用した。その結果、4端子法での測定が可能であり、そのデータでの断面図形成に成功した。